あなたのペットがどこをどのように掻くか、そこには隠れた原因があり、根源をきちんと確定させることは困難な場合もありあなたの飼い主としての能力が試されることもあります。
残念ながら、早急に痒みの対処をしなければ、炎症や感染をおこし、ペットたちはひどく不快な状態となってしまいます。
ひどい痒みは大きなストレスがかかり、その苦痛は著しく、決して無視はできないものです。
痒みの原因となるもの
ホルモンバランスの乱れ
犬の内分泌系が正しく機能していないと、コーチゾンや甲状腺といったホルモン数値も悪くなります。
このバランスが崩れた状態でいると、肌に影響を与え痒みの原因となります。
真菌感染症
真菌感染症は、カンジダ症や細菌感染症と混同されやすく、獣医師による正確な診断が重要となります。
真菌感染症は、体の様々な場所に悪影響を与え、白癬などの菌類は特に感染しやすいです。
細菌感染症でよく使われる薬は真菌感染症には効果がないので、その違いを知ることはとても重要であり、適切な処置をとる事が重要となります。
カンジダ症
全ての犬が体や耳の内外に細菌を持っています。しかし、細菌の数は少ないので健康上に問題はないです。
細菌が繁殖した時のみ、その感染が問題となります。
細菌繁殖は、皮膚がよれた場所や、耳の中、お尻の穴など犬の体の湿った場所であればどこでも可能性があります。
細菌感染症
細菌感染症はとても一般的で、また別の肌トラブルの状態と似通っています。
細菌感染症を患っているかどうかは獣医師に見せるのが一番です。そうすれば、その状態に対応すべく正しい抗生物質をもらうことができます。
環境アレルギー
犬の痒みは、花粉やほこり、草やかび、たばこや木を燃やした煙などの良くある刺激が原因となることもあります。
もしあなたがアレルギーであるなら、ペットのアレルギーもまた同じ理由だという事はよくあります。
食物アレルギー
同じことになりますが、人と同じように犬もある一定の食べ物のアレルギーになることがあります。
アレルギーになる食べ物としてよく知られている、牛、コーン、小麦を除去食として始めるのが良いかと思います。
もしそれでも改善が見られない場合、ドッグフードに含まれているその他の原材料を見てみましょう。
獣医師は”エレミネーション ダイエット”を犬のアレルギー原因を絞り込み、効果的に処置する為、勧めてくるかもしれません。
ノミアレルギー
その他の良くある犬のアレルギー源は、ノミアレルギー性皮膚炎、すなわちFADです。このアレルギーはノミの唾液に反応して起こります。ノミが犬の皮膚に噛みついて唾液を中に入れます。犬が尻尾のあたりを噛んだり掻いたりする事で気づいたりそのあたりの毛がなくなってきて気づきます。ノミアレルギーは、過度の毛づくろいの原因ともなります。その毛づくろいのせいでノミの存在を見つけにくい事もあります。犬がノミをきれいに舐めてしまったり、すでに食べてしまっていたりするからです。
しかし、ノミアレルギーを持った犬は、たった一匹のノミに噛まれただけで激しい反応をおこし、犬を不快にしてしまいます。
疥癬
疥癬は、疥癬ダニが増殖し、犬に伝染したことで起こります。ひどい痒みを伴い、赤い発疹や炎症、脱毛や膿胞なども見られひどい時には皮膚が崩れ、出血や感染を引き起こします。悪いことに、疥癬は移りやすく早期に状況をつかみ積極的に
対処することが重要になってきます。
耳ダニ
耳ダニは、良くある犬の悩みの一つです。このダニは犬の外耳道、内耳道にある耳垢や耳の油が大好物です。
これが痒みや炎症を起こしている元であり、放置しておくと、さらにひどい肌トラブルとなり耳感染症となります。
そのままにしておくと、聴覚さえ失いかねません。このようなことから、耳ダニは決して放置してはいけない病気です。
このように、犬の痒みの原因は幅広い健康状態が影響しています。犬の皮膚や毛皮は、人間の皮膚と全く同じように繊細なので、犬には健康的な食事を与えることがとても大事なこととなってきます。
より健康な肌や毛質にするには、上質な水をとり、活発に運動をさせることです。
水をとることで、犬の肌は水分で潤い、運動することで、退屈を紛らわせ、周囲を掻いたり噛んだりなめたりという問題行動を引き起こす感情を抑えることができます。
※本掲載記事は、情報目的のため、犬に何らかの症状が見られた場合は獣医さんへ連れて行く事をお勧めします。
関連サイト:
- http://pets.webmd.com/dogs/guide/dogs-and-compulsive-scratching-licking-and-chewing
- http://thebark.com/content/vet-advice-relief-your-dogs-itchy-skin
- http://www.petmd.com/dog/centers/nutrition/evr_dg-common-dog-skin-problem
- http://www.petmd.com/dog/slideshows/care/reasons-for-dog-scratching-himself