愛犬が、自分の体を常にかきむしったりひっかいたりはしていませんか?
執拗に体を舐めたり噛んだりはしていないでしょうか?痒みをもつ犬は不快であるか、辛い思いをしています。
実際そういう犬たちは可哀そうな状態である事が多いです。
犬が苦しんでいるのは分かりにくく、何故犬が痒がっているか、その根本的な原因を突き止めて正しい処置出来れば、簡単に対処できるかもしれませんが、場合によっては難しく、時としてまったくわからない事もあります。
もしかすると、飼い犬がしきりに掻き毟ったり、なめたり、噛んだりして騒ぐことに飼い主はイライラすることもあるかもしれません。
夜中の2時にベッドで静かにはしておらず、しきりに何度も舌で体を舐める音がする。特に仕事で6時にモーニングコールなんかしてる日にはそのイライラもさらに募ることでしょう。
そのため、この辛い状態は犬だけではなく、飼い主をも疲れさせ不快にしてしまいます。
愛犬を取り巻くすべての者にとって良くないことです。
痒みのサイン
もちろんひっかくという行為は大きなサインとなります。その他にも、体を舐め続けたり、顔をこすり付けたり、足を噛んだり、舐めたりといった行為もそのサインとなります。また、おしりを床にこすりつけたまま動く動作も痒みのサインで、もし発疹や赤くなっていたり炎症を起こしている箇所、熱を持っている所、敏感な耳に至るまで、そのような発疹があれば、これら全てが犬の痒みのサインとなりえます。
その発疹などが原因でふけや痒みが出ることもあります。見栄えが悪く、ふけも出てさらに犬の皮膚は崩れたような、皮のように固い感じになる。
もし、犬がなんらかの細菌やカンジダで痒みを引き起こしていたら、それと同時に悪臭もします。
特に急性湿疹(ホットスポット)はかなり痒みがあり、同時に痛みもひどいでしょう。
その為、もし急性湿疹に気づいたら、すぐに獣医に見せ、さらなる痛みや炎症を抑えるべきです。
その他の痒みのサイン
-脱毛
-急に膿がじゅくじゅくと出てくる
-出血
-皮膚の変色
-毛の艶がなくなり湿る
-落ち着きをなくす
犬の痒みの原因はなんでしょう?
とても様々な要因がありますが、犬の痒がってい様子が、一時的なものではないとすれば、その原因はほとんどが明らかとなるでしょう。季節や天候の移り変わりは犬が苛立つ主な要因です。
しかし一体、天気が痒みとどう関係しているのでしょう? よい質問です。
冬の期間に痒みが出る犬は、主に乾燥肌がひどくなって引き起こされているケースが考えらます。
春にかゆみがよりひどくなる犬は、季節性のアレルギーにかかっている可能性があります。
そして夏の間より痒みが増す犬は、一気に繁殖した菌に感染している可能性が考えられます。
夏の間の暑さと湿気が菌を一気に増殖させます。
しかし、年間通して犬が痒がるようであれば、それはほとんどの場合が何らかのアレルギーが原因です。
ただアレルギーといっても必ずしも季節性のアレルギーということではなく、季節性のアレルギーは非常に一般的なものですが、ある一定の食べ物がアレルギーの原因であったり、炎症反応を引き起こす環境に犬がいるということが原因ということもある。
その他の長年続く痒みの原因としては、疥癬です。疥癬とは表皮に住む小さいダニです。
そしてそれが制御できず増えると、結果、厄介な疥癬となっていまいます。
この状況は、直ちに解決させるべく取り組まないと、ダニはペットからペットへと移り、さらにペットから人へと広まります。そしてその状態は犬にとって大変苦痛なものです。
ノミの感染と同じように、家をきれいにしベッドも同じように対処することでやがて拡散は収まるでしょう。
夏のかゆみ
明らかに、愛犬が食物アレルギーや環境アレルギーから痒みを起こしてる場合は夏だろうが冬だろうが関係はありません。しかし、もし夏の間にだけ他の季節より頻繁に掻く動作をするようであればそれは明らかに警告でしょう。
そのような場合は、獣医師に菌の異常繁殖がないかチェックしてもらいましょう。
菌の異常繁殖はアレルギーと間違えられることが多いです。しかし、細菌は暑くジメジメした夏を好みます。目につかない湿気た箇所や犬の皺の間などにたくさんいます。
このような湿気た場所というのは主に犬の耳の中や股の付け根あたり、皮膚がよれているところ、足の折れまがった場所です。
もし、愛犬が足や爪を噛んだり吸ったり、執拗に舐めたりするようであれば、高い確率で元凶はその菌でしょう。
時々、犬が床や地面ににおしりをこすり付けたまま動くことがありますが、これは菌がおしりにいる可能性があります。
良くないことに、夏場の痒みの反応は痛みの伴う急性湿性皮膚炎を引き起こすことがあります。
犬はその部分が炎症を起こし赤くはれるまで噛んだり、ひっかいたりしするので、うんだりかさぶたになったりさえします。
春の痒み
春の間により痒みがひどくなる犬は、季節性のアレルギーが問題です。
特に顔を痒がったり、足や腹部を掻いたりしているはずです。
ただ、気を付けるべきは季節性のアレルギーは逆に菌の繁殖と混同されることがあります。
花粉や草や煙、ごみなどを吸い込むことでも犬を刺激します。
ノミに噛まれた事でアレルギーになってしまう犬さえいます。ノミの唾液が反応して起こるようです。
ノミは一年通しての問題ですが、特に春の間流行するようです。
空気の移り変わりがノミにさえ浮れたものなのかもしれません。
その他の春の痒みを引き起こす災難は、飛んでいる虫によってやってくる。これは夏の問題でもあるかもしれません。
ハチや、スズメバチ、蚊、ハエや刺したり噛んだりするすべての虫が犬の伝染病の原因となり痒みの要因です。特にあなたの大事な犬が外で買われている場合は特によく起こりうることです。
屋外の災い
外飼いの犬はクモに噛まれる事にも気を付けないとだめです。
あまりよくあることではないのですが、特定のクモが噛むと犬の肌や毛にひどいダメージを与えます。
また外の犬は日焼けにも注意が必要です。特にその犬が白や薄い明るい毛色の場合は特に注意が必要です。日焼けは、痒みや、皮膚がはがれる原因ですが、人間と同様にのちのち皮膚がんへと変わることがあります。
冬の痒み
もし冬の間に痒みが増すようであれば、原因は乾燥肌でしょう。乾燥肌の犬にとっては、冬の乾燥している時期は悩むところです。
冬の間は、室内でヒーターを付けることが多いのですが、これによってその問題が起こります。
寒い時期は、加湿器を一緒に付けることでこの問題は多少解決されます。
その他の痒みの原因
犬のふけ
犬のふけは汚らしい白い粉のように犬の毛に出てきます。
その犬がオイリー肌であろうが乾燥肌であろうが、タイプにかかわらず、一般的に治療用のふけを防ぐためのシャンプーが必要になるでしょう。
白癬
その他の痒みの原因は虫によるものです。白癬は犬の皮膚に悪影響を及ぼし皮膚をかたくし、膿でジュクジュクにし、ぽろぽろはがれおちてきます。また毛が抜け、剥げてしまいます。
残念ですが、白癬は非常に接触伝染性が高く、正しい処置をすべく獣医に行く必要があります。
食物アレルギー
これを見極めるのは非常に困難です。犬に与えているドッグフードに含まれているある一つの材料であったり、家でディナーパーティーをしたときに出た食べ残しを食べてしまった時に反応したり、あるいはなんらかの添加物やおやつに入ったものでアレルギーが起こることもあり得ます。
犬に食物アレルギーがあることが分かっても、消去法でしか発見できず時間がかかります。
実際に、獣医師も犬に食物アレルギーの疑いがある場合、”フードエリミネーション”(除外品)ダイエット
を進めるでしょう。
環境アレルギー
家で使うクリーナーや洗剤などのようなものであったり、家ダニやカーペット繊維でさえアレルギーの原因となります。たばこ、花粉、ブタクサや様々なものがペットたちに影響を与えてしまいます。
犬も人間同様、ほとんど何にでもアレルギーを起こしてしまう可能性があるのです。
その為、疑いのあるものを絞るためには、近くで観察しできる限り書き留めていくことが大事です。
細菌
細菌感染症はもっともはっきりした痒みの原因です。細菌感染症は、獣医師に診断してもらう必要があり、ほぼ抗生物質を処方されます。残念なことに、細菌感染症は犬に見られるほかの肌状況と似ているので、適切な処置をするためには専門家に見せることが確実でしょう。
耳ダニ
小さな菌は、外耳道、内耳道に感染し、耳感染と皮膚感染を引き起こします。
放置しておくと、耳感染は聴覚障害を引き起こしてしまいます。耳ダニは、犬の耳の中の油や耳垢が大好物でダニたちとってそこは素晴らしく快適な寝床となります。もし犬が耳を触られるのを嫌がるそぶりを見せたら耳ダニを疑った方がよいでしょう。
のみやダニ
ノミもダニも時に犬の痒みの原因となります。しかし、他の害虫のように良くあることではないので、まずよくある害虫を注意しましょう。
ホルモンの問題
内分泌異常が痒みやそれ以外の皮膚病の原因となることもあります。
犬の内分泌機能が正しく働かない場合、ホルモン値を狂わせバランスが不安定になります。
もしそうなった場合、犬は皮膚の痒みに苦しむことがあります。
コルチゾンや甲状腺が不均衡であれば、特に皮膚への影響があることは特に明らかです。
犬の痒みを治す方法
餌を変える
もし犬が食物アレルギーを患っているのであれば、一般的に食物アレルギーを引き起こすフードを取り除いてみることです。 小麦、肉、そしてコーンがたいてい原因となることが多いです。
また肌の保湿と健康の為に栄養サプリメントを犬に与えることもよいです。
ココナッツオイルやビタミンEもまた体に良いです。ドッグフードのブランドを変えてみるなら、原料を注意深く見る必要があります。
虫の駆除
ノミやダニ、シラミ、耳ダニ、疥癬などの寄生虫が原因でおこるかゆみはそれぞれの寄生虫にあわせた駆除が必要です。治療の選択肢をそれぞれの虫に合わせて変える必要があります。ノミやシラミ、疥癬ダニに関しては繁殖を防ぐため家や家具ごと処理する必要があります。
薬が効く事もあります
獣医さんが、かゆみの原因を特定すれば、使える薬はさまざまにあります。
塗り薬や飲み薬、ステロイドやかゆみ止めもすすめられるかもしれません。
専用シャンプーや消毒も時に必要となることもあります。
予防をしてあげましょう
エリザベスカラーは治療しようとしている所をなめてしまったり,かんだりしてしまうのを防ぎます。
また舐めると苦いスプレーを患部にスプレーをしてみて舐めないようにしたり、定期的にのみ、ダニ、寄生虫予防の薬を与えることで予防できます。
犬をシャンプーしてあげましょう。
原因によっては、きちんといつもシャンプーすることで、かゆみを悪化させることもあります。
しかし、気にしすぎることはなく、お風呂に入れすぎることでかゆみを悪化させることはありますが、特に乾燥肌の犬の場合の話です。
犬にしっかりと運動させ仕事をあげましょう
退屈であったり不安を抱く犬は退屈を紛らわすため自分の体を噛んだり引っ掻いたりします。
毛むくじゃらの犬のおもちゃや噛みつくおもちゃを与えてひどく傷つくまで自分をひっかいたりなめたりするのを防がなくてはなりません。そして言うまでもないことですが、犬にたっぷりの運動とたくさんの愛情を注いでることを確かめてください。運動で疲れ切って、たくさんの愛情を受けた犬は満足して質のいいお昼寝をする以外他にはやることはありません。きっと大好きな飼い主さんのとなりで寄り添って寝てしまう事でしょう。
※本掲載記事は、情報目的のため、犬に何らかの症状が見られた場合は獣医さんへ連れて行く事を
おすすめします。
関連サイト:
- http://pets.webmd.com/dogs/allergies-dogs#1
- https://www.vetary.com/dog/condition/itchy-skin
- https://www.rover.com/blog/dogs-allergic-reaction-signs/
- http://www.petmd.com/dog/general-health/evr_dg_itch_and_scratch_bite_and_lick