胃腸不良の時に見せるサイン | PET CARE BLOG (ペットケアブログ)

どの犬も時々お腹を壊すことがあります。それは老犬であろうが、子犬であろうが関わらず同じ様にかかる可能性のある病気です。
真夜中に犬が床に吐き出そうとするひどい物音に起こされるなんて、全くもってありがたくないことです。
幸い、胃腸不良は通常そこまで深刻な病気ではなく、ほとんどが自分でそのうちに治してしまうものです。

但し、非常に症状が重く、その症状が24時間以上続くようであれば、獣医師に連れて行く方が良いでしょう。

胃腸不良の兆候

犬が胃腸不良の際に見せる主な兆候

犬のお腹からごろごろという音が聞こえる
通常よりも、良くおならが出る
食欲不振
嘔吐や下痢
不快さを緩和する為、草を食べる
嘔吐と下痢で脱水症状になる
げっぷをし、ひどく喉が渇いている様子を見せる
息がひどい悪臭になる
何事にも無気力で無関心になる等、行動の変化が現れる

時に犬は非常に深刻な胃腸不良を起こしていたり、病状が悪化するような潜在的な問題が潜んでいる事もあります。

より深刻な状態が進行している可能性がある兆候は以下の通りです。

ひどい嘔吐、特にその吐き気が急に発症したもの、いわゆる“急性型”
嘔吐物に血が混じっている
嘔吐物にコーヒー色の消化された血が混じる。(出血から吐き出すまでに時間が掛かっているため胃液の作用でそのような色になる。)
胆汁の混じった少し黄みがかったものを吐く

犬は腹痛で体が非常に弱ることもあり、その腹痛も軽いものから弱らせてしまう程度のものまであります。
犬がお辞儀をしているような祈っているようなおかしな格好で立っていたり、あるいは頭をうなだれて立っている姿を見たならそれが腹痛の兆候です。
弱って活発さを失っているのは胃腸不良から来る体のサインです。
犬の便に血が付いている事もあり、それは特に深刻な胃炎が原因である可能性があります。
慢性的に胃が不調の犬は毛づやがよくありません。
何らかの失血に苦しむ犬は粘膜が青みがかってみえます。
犬が何らかの毒物を食べてしまった場合は、粘膜に黄疸が現れ黄みがかってみえます。

よだれもまた何か毒物を食べてしまった時に出るサインとなります。

愛犬が胃腸不良を起こしたらどうしたらいいでしょうか

もし犬がお腹を壊したら何をすべきでしょうか？

胃腸不良を疑ったのであれば12時間から24時間、犬にエサを与えず、状態が回復するか見守る事もあるでしょう。
たっぷりの水を用意しておき、少なくてもいつも通りには飲めるようにしておくことです。
犬が最近何を食べたか思い出してみて、突然胃腸不良になった原因がなんであるかを考えてみることも重要です。エサを新しいメーカーに変えるということが繊細な消化器官に不調を起こすきっかけとなる事もまれにあります。また、やってはいけない事、例えば外に置いてある植物を食べてしまったり、ごみを掘り起こし、腐った食べ物を食べてしまったりと、そういうことに夢中になる事もあります。
また、老犬であれば老化の自然現象として消化器官の病気を患う事もあります。

犬に暫くエサを与えないとしたなら、次にエサを与える時は必ず淡白なエサを与えるよう心掛けて下さい。
手作りのエサが大概一番良いでしょう。味付けのされていない鶏肉や米は子犬用のエサに入っている肉と同じくらい良い選択です。必ず玉ねぎやニンニクで味付けされていない物という事を確認してください。

オートミールは、お腹の調子が悪い犬にとっては良いエサです。ミネラルや栄養素と同時に繊維質が取れるので腸をすっきりとしてくれます。無糖ヨーグルトもまた自然の腸内フローラやバクテリアのバランスを保ち健康的にしてくれるので消化器官には良い食べ物です。
犬は胃の調子がおかしい時、良く草を食べます。これは、良いことで自然な行動なので、もし犬がその様な行動をとっても構わないであげて下さい。そうすると犬は人の手を全く借りることなく自分で胃腸の病気を治してしまいます。
もし犬の状態が特に酷かったり、その状態が24時間を超えて続くようであれば直ぐに獣医師に診せたほうがよいでしょう。24時間を超えて続くような症状は、脱水症状や貧血、体重減少など更なる健康問題を引き起こしてしまいます。

※本掲載記事は、情報目的のため、犬に何らかの症状が見られた場合は獣医さんへ連れて行く事をお勧めします。