犬の胃の不調の原因は何でしょう?

胃のむかつき、もしくは消化不良と言われる症状は犬に非常によく起こる症状です。この胃の不調は子犬にも老犬にもおこる可能性がありますが、ほとんどの場合、自分たちで治してしまいます。
しかし、時に胃の不調が単に消化機能の異常で起こっているのではなく、なにか隠れた健康障害が関係しているという事もあります。どのような原因かに関わらず、もし犬がひどい消化不良を起こしていて、およそ24時間を超えても続くようであれば出来るだけ早く獣医に連れて行くほうが良いでしょう。
お腹の不調が24時間を超えてくるようであれば、脱水症状や貧血、体重減少などさらなる健康問題を引き起こしてしまう可能性があります。深刻な脱水症状と貧血は致命的となってしまう事があります。

犬の胃の不調の原因

犬は様々な原因で胃の不調をおこします。そんなに深刻ではないものでは、食べ過ぎや、逆に食べなさすぎという事も原因となり、どちらの場合も、犬は胃腸に不調をきたし病気の原因となります。
また、虫やウイルス、バクテリアであったり、乗り物酔いでさえ犬の胃腸の不調の原因となったりします。
このことを、次回ビーチまで散歩に足を延ばす際には頭に入れておきましょう。

寄生虫

その他、胃腸の不調の原因としては寄生虫もあげられます。例えば、 ジアルジア、鉤虫、鞭虫、コクシジウム等、まだまだありますが、このような寄生虫も原因となります。コクシジウムは、割と稀ですが、ジアルジアは一般的です。
これらの小さな寄生虫は,顕微鏡でしか見えない非常に小さなもので、生命力が非常に強いです。これらの寄生虫が胃腸不調の原因であれば、胃腸はひどく荒れてしまうでしょう。

食生活の変化

食生活の変化や、あるいは、何か胃に合わないものを食べた場合にも、胃腸を壊す場合があります。
また、今までは知られていなかった、食物アレルギーである可能性も考えられます。

ウイルス

ウイルスもまた胃の不調の原因となり、コロナと同じく、パルボウイルス、ジステンパーなどの深刻なウイルスも含みます。ジステンパーやパルボウイルスは死に至るもので、どちらかの疑いがあれば、出来るだけ早く獣医師に診せる事が重要です。
もし犬の免疫系統が何らかの原因で傷つけられ弱まっていれば、細菌感染は増える足掛かりとなり、これも胃腸の不調の原因となります。特に大腸菌やサルモネア菌などのバクテリアはごく一般的なものです。

毒物

時に犬たちは知らない間に毒物を食べてしまい胃腸の不調を訴える事があります。たとえば殺虫剤や市販薬のような家の中にある有毒なもので食中毒にかかる場合もあります。その他にも、例えば不凍液や一見無害に思える人間が服用するビタミンDのサプリのようなものでも犬にとっては有害でひどい病気になってしまう可能性があります。もし、あなたの愛犬が外によく出るのであれば、植物も犬には有害になる場合があります。
特にクワズイモやイラクサ等は、下痢や嘔吐の原因となります。犬はごみの周辺を掘り起こすことも大好きですがそこでありとあらゆる面白いものや、もともと有害物質を含む製品を見つけ出してしまいます。

食物敏感度

一見、栄養的にも良さそうな、ニンニクやブドウ、玉ねぎ、チョコレートですが、これらは犬が食べると病気になる事があります。特に大量に摂取すると実際に病気にかかってしまいます。キシリトールは、天然の甘味料ですが、動物にとっては特に有害で、封をしたケースに入れて食品室の高いところに置いて、ペット達の手が届かないようにしておきましょう。

Food Sensitivity(食物敏感度)
食物アレルギーは、免疫の過剰反応で症状がはっきりでるが、食物敏感度はそういう激しいものではなく、表面上は静かだが、体の中で何か悪さをやっている食物を見分けるテクニックであり、テストです。自分の身体に合わない食物を見つけるためのテスト

ストレスや不安

最後に、ストレスや不安も犬が胃の不調を起こす要因の一つです。人と同じように、犬も不安を抱えながらストレスの多い状態に対応する事ができます。これらの不安な感情が胃腸の不調、ガスが溜まったり、下痢さえ引き起こしてしまいます。もし犬の病気の原因にストレスや不安を疑うのであれば、まず環境を見渡して犬の苦痛の種となっているものを見つけだす必要があります。もしそのストレスや不安の種を特定させる事が出来ないのであれば、獣医に連れて行き、特別な治療法や犬を落ち着かせ安心させる事の出来る薬を処方してもらう必要があるかもしれません。

更に深刻な症状

嘔吐や下痢などの胃腸の不調は、そのままにしておくと更に深刻な症状、脱水症状を引き起こします。犬の嘔吐物には薄い黄色の胆汁が混じっていたり、血の跡や未消化のもの、消化されたものが混じっている事もあります。
これらの症状は、さらに深刻な胃腸の不調を示していて、胃炎や炎症性腸疾患などの病気の可能性があります。
炎症性腸疾患は犬の小腸と大腸に問題を起こし、犬の一生を通してその症状を管理していかなければならない非常に困難なものです。
見ての通りですが、犬は胃が不調だと、人間と同じような状態になります。様々な要因がありますが、その治療法はそれそれ犬の必要性に応じて変わります。
また、より軽い症状であれば、犬の好きなようにさせていると自分で治してしまいます。
ただ、犬の胃の調子が悪く、それが24時間以内に自己治癒で治らない場合は獣医師に診せる事を忘れないで下さい。

※本掲載記事は、情報目的のため、犬に何らかの症状が見られた場合は獣医さんへ連れて行く事をお勧めします。

関連サイト:

  • https://www.vetinfo.com/causes-upset-stomach-dogs.html
  • http://www.petwave.com/Dogs/Health/Gastritis.aspx
  • http://www.petmd.com/dog/wellness/evr_dg_remedies-for-upset-stomach-in-dogs