亜麻仁が犬に与える効果

亜麻二に関して言えば、犬たちを健康に、かつ活力を与えてくれるような健康面でのメリットがたくさんあり、特に健康的な食生活にする為の補助的なサプリとして活用できます。
亜麻仁は、その歴史も古く何千年もの間、生地やリネン、その他、繊維製品のような物を作る為に使われてきました。
また、亜麻仁油を作る為にも使われてきました。亜麻からは小さな種が取れ、それ自体の色は金や茶で木の実のような味わいがします。種はそのままの状態で食べる事が出来ますが、おすすめはしません。
多くの場合、そのままの形で犬の体内を未消化のまま通って行きます。その種の生命力はとても強くエジプトの墓で実際に発見されたこともあります。

他の食べ方としては粉状にしたものをドッグフードにふりかけるか、サプリ用のカプセルに入れてしまうかです。
まれに、亜麻仁がすでに原材料として含まれているドッグフードもあるかもしれませんが、多くのドッグフードは亜麻仁のサプリに含まれているような必要不可欠な栄養素が欠落しがちなので、原材料のラベルをきちんと見て確かめるようにしましょう。

脂肪酸の不思議

亜麻仁はオメガ3のような必須脂肪酸が含まれているので、非常に健康的な食物です。
オメガ3は、他ではαリノレン酸、あるいはALAとして知られています。亜麻仁はまた食物繊維、たんぱく質、マンガン、リグナンを豊富に含みます。
オメガ3は、犬やその他多くの動物が健康である為にはとても重要とされる必須脂肪酸です。
オメガ3必須脂肪酸は、特に細胞機能、細胞膜の構築、免疫機能、犬の皮膚や毛の健康、正常な再生力、そして犬の成長にさえ作用してきます。

脂肪酸の比率

必須脂肪酸をわずかに摂取するよりもっと重要な事は、犬に必要とされる割合でオメガ3とオメガ6脂肪酸を摂取する事であり、そうする事で健康面での効果が期待できるのです。

自己免疫やアレルギー、炎症系の健康問題を持つ犬にとってオメガ3脂肪酸の割合が増えると有益であると考えられています。

亜麻仁は健康的な毛質をサポート

犬の栄養状態が悪いかどうか、犬がまず最初に見せる特徴としては皮膚の乾燥があります。あるいは、またはそれと同時に毛質が悪くなり艶が無くなります。身体に必要な栄養素を正しく取らなくなると、犬はその毛並に影響が顕著に表れます。
毛質はくすんで乾燥し、ごわついたようになり、ふけが出てくる事さえあります。また肌も乾燥し炎症を起こすので、それによって潜在的な感染症を呼び起こしてしまいます。
こういった事は、他の健康状態から発症する病気であったり、食事をきちんととっていなかったり、日々の餌から必須栄養素をバランスよくとれていなかったりする事で起こり得ます。
さらに、犬たちが本来持っている毛の脂が無くなってしまった時に起こるのですが、皮膚を守る脂質の壁が無くなってしまう状態は、皮膚症状がひどくなるリスクを高めてしまいます。特にひどく掻きむしったりする場合はなおさらです。
つまり、日々の食事に亜麻仁を補足してあげる事で犬の毛質や皮膚の健康状態を良くしてくれます。

亜麻仁は健康的な関節をサポート

肌の炎症を抑える必須脂肪酸(即ちαリノレン酸)と同じ抗炎症の特性は、犬の関節や可動域を広げてくれ、特に関節炎などを患う犬にとっては有益です。

このことは、適量の亜麻仁を定期的に摂取する事で頻繁に、あるいはまれに犬に起こる関節の問題を緩和してくれるのと同時に動き回れるよう助けてくれます。

亜麻仁は正常な免疫機能をサポート

亜麻仁はリグナンと呼ばれる成分も含みます。リグナンとは抗酸化物質で犬の免疫システムの働きを助け炎症を和らげるための抵抗力をより高めてくれます。
この事は、犬が関節炎の痛みに対処できる可能性があることを意味しその他、関節に悪影響を及ぼし可動域を減らしてしまう慢性的な炎症性疾患に対抗できます。そして炎症からくる感染症にも対処することが出来るでしょう。

亜麻仁は健康な腎臓をサポート

オメガ-3必須脂肪酸もまたその他の抗炎症性物質を体内に作り出す手助けをして腎臓病を患う犬の腎臓の炎症を抑えてくれます。腎臓の炎症を軽減することで不可欠な器官に流れる重要な血液量を増やし脂質値を保ってくれるので更に多くのトリグリセライドを作り出します。
トリグリセライドが増えると腎臓に問題のある犬にとっては有益であり、犬の寿命を延ばしてくれます。

亜麻仁は副腎に問題のある犬の健康を促進します。

亜麻仁の特に種の外皮部分はリグナンの含有量が高く、そのため、副腎の疾患を治療する可能性を秘めています。
犬の副腎の問題は、犬の体内でホルモンが過剰に分泌されることです。これは、脳下垂体に出来る腫瘍か副腎に出来る腫瘍が原因となっている事がよくあります。リグナン療法の試みは、犬の生活の質を改善し向上させようと努力をしており、その結果は励みになります。

リグナンは他の植物にも含まれていますが、その中でも亜麻仁はもっともリグナンの含有量が多い植物です。
亜麻仁の外皮にはSDGリグナンと呼ばれる物が含まれていて、ここには亜麻仁の外皮以外に含まれているリグナンよりも20倍も多く含まれており、そしてその事がリグナンを価値があり健康的にサポートする力を持つ特別な物にしています。
亜麻仁の外皮には食物繊維も含まれていて、犬はどちらかと言えば繊維が不足しがちなので犬にとって効果的なものです。現在市場で出回っているドッグフードの多くが、繊維質が少ない傾向にあります。

繊維含有量が多いため、亜麻仁は毒素を吸いとるだけでなく、排便の頻度と量を増やす効果もあります。
それにより」犬が自分で体内の毒素や有害なものを効果的に取り除く事を容易にし、またこのことが副腎に疾患を持った犬の治療に役立つ理由となります。
リグナンは犬の体内で植物性エストロゲンに関わる他の機能も果たします。そしてリグナンは犬の組織内にあるエストロゲン受容体のエストラジオールの代わりをします。
リグナンは、またアリマターゼ酵素を抑制する事で犬の組織内のエストラジオールを下げ、3-beta HSDエンザイムを抑制する事でコルチゾールを下げます。それゆえ、犬の食事で亜麻仁を増やしてあげる事は、副腎疾患の犬の病状を和らげるための効果的かつ役立つ方法となるでしょう。

亜麻仁は健康的な消化を助けます。

亜麻仁は、消化器系に疾患がある犬に推奨される事があります。亜麻仁は順応性があり、つまり便秘で悩む犬にも軟便で困っている犬にも対応できます。しかし、正しく適量に与えなければいけませんし、犬によってもその量が異なります。
通常、健康な犬であれば便は固く、形よくあるはずです。もし亜麻仁を与えてみて犬の便がいつもより柔らかかったり、便秘がちであれば亜麻仁を与える量を調整する必要があります。

亜麻仁は食べ物という事を忘れずに

亜麻仁は食べ物なので、マイナス効果を引き起こす危険性は極めて少ないです。なぜなら犬にとって有毒になるレベルまで亜麻仁を与える事は出来ないからです。しかし、犬がきちんと消化しきれないほどの量を与えてしまった場合、犬の毛並や肌質にはっきりとその影響が現れてくるでしょう。摂取し過ぎかどうかを注意深く観察する限り、副作用は下痢や、腹痛となるでしょう。なぜなら亜麻仁は食物繊維を豊富に含み、それが犬の消化器官を綺麗にするのを助け、その働きを正常にするからです。犬が水分を十分にとっているかを確認し、そうでなければ、摂取した食物繊維が正しく排泄されないでしょう。亜麻仁は特に、粘液と呼ばれる増粘剤のせいで、水和が大切です。

どれくらいの亜麻仁が良いのでしょう?

粉にした亜麻仁を使う場合は、その量は通常、犬の体重を基準にします。粉末の亜麻仁をエサに加える場合、以下に示す量を加えてあげましょう。あるいは,亜麻仁をサプリのカプセルに入れて与えて、必要に応じて投与量を調整しましょう。

以下の推奨する量や与え方は粉末状の亜麻仁を与える場合です。

投与量を半分にして、朝と夜に量をを分けて与えることをお勧めします。
ティーカップサイズの犬は、1日にスプーン1/8~1/4の量から始めましょう。
小型犬は、毎日スプーンに1/2~1杯分から始めましょう。
中型犬は1日にスプーンに1と1/2~2杯分の量から始めましょう。
大型犬は毎日スプーンに2杯と1/2~大匙1杯程度
グレートデンなど超大型犬だと毎日大匙に1杯半~2杯が良いでしょう。

糖尿病や低血糖の犬を飼っている場合は亜麻仁を補助食品として与える前に獣医師に確認する事が大切であると言う事を忘れないでください。
また、亜麻仁を丸ごとを与えられた犬を見てもあまり効果がないように見えるのは、亜麻の種子は消化せずにそのまま体内を通過するからだということも覚えておきましょう。無駄な努力と無駄なお金です。
これで犬が傷つくことはありませんが、まったく役に立たないことです。
また、犬はALAをEPAやDHAに変換させるのが非常に困難と言われているので、犬たちに高品質の亜麻仁サプリを与えることは重要となってきます。
ALAをEPAやDHAに変換するのに問題がある場合は、ほぼ質の悪い亜麻仁を与えているケースでしょう。
こうならないため、相当な注意を払いきちんとした調達ルートで良質なものを見つけないといけませんし、犬が結果として元気になっているかをきちんと見ていてあげましょう。

犬のために、ぜひ私たちの質が良く鮮度の高い亜麻仁サプリを!

※本掲載記事は、情報目的のため、犬に何らかの症状が見られた場合は獣医さんへ連れて行く事をお勧めします。

関連サイト:

  • https://www.petmd.com/dog/nutrition/healthy-foods-checklist-flaxseed-dogs
  • https://www.vetinfo.com/flax-seed-oil-dogs.html/
  • https://flaxcouncil.ca/wp-content/uploads/2016/10/FlaxFeed-Nutrition-Benefits-final.pdf